2016年7月22日金曜日

後処理不要の業務用3Dプリンター「 Rize One 」

米国マサチューセッツ州発:3Dプリンタースタートアップ Rize Inc. は現地時間 7 月 19 日、業務用デスクトップ3Dプリンター「 Rize One 」を発表した。

「 Rize One 」の最大の特徴はバリ取りや研磨といった、仕上げのための後処理を一掃した3Dプリンター。同社によると、特許を取得した新技術、拡張ポリマー沈着( APD )によってこの後処理不要を実現したという。APD は各ボクセルの特性を変えることで、3Dオブジェクトとサポート材とを「切り離しやすく」した。同社 CEO Frank Marangell 氏の言葉を借りれば、「パーツは支えるが、くっつかない」。プラモデルパーツをフレームから取り外すのと同じ要領で簡単に切り離せる仕組みだという。充填剤も研磨も必要としない。このため製品完成までの総工程時間が大幅に短縮され、コストダウンにもつながるとしている。

Marangell 氏は Objet、Stratasys の元取締役。2014 年、同社は Eugene Giller、Leonid Raiz 両氏と共同設立された。現在、ベータテスター向けに限定提供されている「 Rize One 」は、早ければ 9 月下旬にも先行予約受付を開始し、年末にも出荷される計画だ。



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