2016年7月14日木曜日

Daimler がトラック用樹脂製予備部品を9月以降、3Dプリント化して提供へ

ドイツ・バーデン-ヴュルテンベルク州発:トラック製造の世界最大手 Daimler AG ( DDAIY )は現地時間 7 月 13 日、同社製トラックに使用されるスプリングキャップやダクト、制御部品等の合成樹脂製の純正予備部品をオンデマンド3Dプリント化して提供すると発表した。

それによると同社は 9 月 30 日付で、 Mercedes-Benz トラックに使用される合成樹脂製部品のスペアパーツを現地で3Dプリントして顧客に提供する計画。現在、同社は 10 万点以上の SLS 3Dプリントによる試作製品があり、今後は更に拡張する方針。オンデマンド3Dプリント化の採用で、数十年も前の生産終了車種でもスペアパーツを発注できるとしている。

同社は現在、全世界のサプライチェーン見直しを推進している。オンデマンド3Dプリント化は少数生産部品も低コストで比較的速く提供でき、また現地調達可能なために製造コストと合わせて流通コストも大幅削減できる。余剰在庫を抱えることもないし、環境にも優しい。オンデマンド3Dプリントは従来のトラック用予備部品調達に付き物の、どの部品がどれくらい必要か、といった問題を解決する新方式として同社は期待をかける。

参照元記事1
参照元記事2