2016年7月11日月曜日

Ricoh Europe が自社ブランド SLS 3Dプリンターを独企業に初納入へ

ドイツ発:ハンブルク市に本拠を置く AM / レーザー加工の Laser Zentrum Nord( LZN )はこのほど、Ricoh Europe ブランドのハイエンド SLS 3Dプリンター「 RICOH AM S5500P 」の導入を決めた。

LZN によると、同社の AM 製造、研究および生産のさらなる効率化の一環として「 AM S5500P 」導入を決めたという。導入計画では Ricoh 側が LZN 生産設備内に「 AM S5500P 」搬入し、従業員の訓練およびテクニカルサポートを行う。その後 LZN は Ricoh と協力して新素材開発や新たな応用分野開発を進めるとしている。

「 AM S5500P 」は Ricoh が日本の Aspect, Inc. 製産業向けハイエンド SLS 積層造形機の自社ブランド名販売製品。最大造形サイズ 550 x 550 x 500 mm、対応する粉末素材はナイロン 11 / 12、ガラスビーズ含有ナイロン6、ポリプロピレン( PP )など。積層ピッチは 0.08 mm ~ 0.20 mm。照射レーザーは従来とは異なる走査方式を採用し、造形の高速化が実現され、複雑な形状の部品試作でもサポート材なしで造形可能。LZN に納入された「 AM S5500P 」は同社サービス部門 Bionic Production が航空宇宙 / 自動車産業向けの部品製造にも活用する予定だ。

Ricoh Europe はまた、英テルフォードにラピッドファブ施設もオープンさせ、設計、3Dプリント全般のガイダンス、後処理およびコンサルタントと研修サービスを提供する。同社はこの新たな拠点と「 AM S5500P 」の LZN 納入を足掛かりとして、同社ブランドの産業向け AM 製品を欧州市場へ売り込みたい考えだ。

[付記:RICOH AM S5500P 国内向け製品に関してはこちらのページを参照 ]

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